将来の仕事
挿絵作家 になりたい!
- 挿絵作家は、雑誌、新聞、小説などに挿入するイラストを描き、作品の世界観にあった表現をすることで読者の読みたい気持ちを引き出す仕事です。
- 挿絵作家になるには、イラストレーターとして活動を始め、挿絵専門に特化していくのが一般的です。
- クライアントの要望に合わせて、主役となる文章を活かすような魅力的なイラストを描くスキルが求められます。
- 豊かな感性に加え、PhotoShopやIllustratorなどのデザインソフトを使いこなすスキル、クライアントとのコミュニケーション力が求められます。
どんな仕事?
作品の世界を具現化して物語の中へと引き込め!
挿絵とは「そうが」とも呼ばれ、雑誌、新聞、小説などの文章の中に挿入されるイラストのこと。読者の興味を引き、作品の理解を深める役割があります。ページの片隅に使われる小さなイラストから、見開きで扱われるダイナミックなものまで様々。挿絵作家の最初の仕事は、挿絵が使われる小説を読むことから始まります。頭の中で作品の世界観を膨らませて、イラストの構図や書き方を決めていきます。アイディアスケッチを編集者に確認してもらい、GOサインが出たら描き始めます。読者の読みたい気持ちを後押しする、やりがいのある仕事です。
どうすればなれる?
挿絵の役割を理解して専門性を出していく
挿絵作家というのは、大きなジャンルで言えばイラストレーターという仕事に分類されます。イラストレーターとして絵を描く仕事をしているうちに、挿絵の依頼が増えて専門職になっていくのが一般的な流れです。まずはイラストレーターとして一人前になり、実力をつけていく必要があります。通常のイラストと挿絵の違いは、脇役に徹せられるかどうか。挿絵の場合は、文章が主役であり、イラストは主役を引き立たせる脇役です。挿絵の仕事は編集部から発注されることが多く、その感覚を持ったうえで魅力的なイラストが描ける人のところに依頼が集まってきます。
どんな資格・スキルが必要?
クライアントの要望に合わせられる柔軟性は必須
挿絵作家になるために必要な資格はありませんが、挿絵に関する知識や理解度を証明する検定のひとつに「挿絵ライター認定試験」というものがあります。キャリアに箔をつける上では役立ちますが、実際は、画力の高さ、世界観の再現性などのセンスが最終的にはものを言います。クライアントの要望に応えてタッチや表現方法を変える必要もあるため、基礎的な知識や画力は身に付けておきましょう。
この仕事に向いている人
- 小説や物語が好きで書籍をよく読んでいる人
- イメージを膨らませることが好きな人
- クライアントとの交渉がしっかりとできる人
挿絵作家になるために「日本デザイン福祉専門学校」で学ぶ
イラストレーション演習IV(広告のイラストレーションと編集デザイン基礎)
広告制作の流れの中でどのようにイラストレーションが使われていくのか、広告媒体で展開するイラストレーションの制作と、編集、DTP オペレーションの基礎についてブックデザイン制作を通して学びます。
分野別総合実習I(シンボル・コミックイラスト)
シンボリックなアイコンから擬人化されたキャラクター、コミック、単純化、デフォルメされたイラストレーションの表現法を様々なグラフィックアイテム、メディアでの展開を考えながら実習制作していきます。
分野別総合実習III(オリジナルイラスト1)(テーマと表現)
制作者の世界観をいかした新鮮な切り口とイメージ、表現スタイル、テーマへの打ち出し方を研究しながら、オリジナルイラストレーションへの表現、テクニックの習熟性を高めていきます。