将来の仕事
漫画家、マンガ家 になりたい!
- 漫画家は、想像力を使って生み出した物語を、絵とコマ割りで表現して、人々に感動や笑いを与える仕事です
- 漫画家になるのは、出版社への持ち込みと新人賞が基本ですが、最近では出版社の方から声をかけるスカウト形式も増えています。
- 漫画では日常生活を含めたあらゆることが表現できるため、日々の経験を作品に活かすこともできます。
どんな仕事?
人々に感動や笑いを与える作品を生み出す仕事
オリジナルの物語を絵とコマ割りで表現し、人々に感動と笑いを与えることができるのが、漫画家という仕事です。漫画編集者と一緒にキャラクターや物語を作り、それらを元に「プロット」⇒「ネーム」⇒「下描き」⇒「ペン入れ」⇒「仕上げ」と工程を進めて原稿を完成させます。漫画家は絵を描く仕事が中心ですが、作品を生み出すための想像力も重要。誰も思いつかない設定やキャラクターを生み出すことで、作品を面白くしていきします。人間の行動原理や物語の構成テクニック、画力や表現力も必要になります。例えば、映画を作る場合は、脚本、俳優、カメラマン、監督など多くの人が関わりますが、漫画家はそれら全てを1人で対応します。最近では原作と作画を分けることもありますが、それでも負担は大きいです。ですが、1人で全てができるために自由度が高く、世界でも通用するような大ヒット作を生み出すこともできるのです。
どうすればなれる?
最近では出版社から声をかけるスカウト形式も増加
一般的には、出版社への持ち込みか、新人賞を狙うことが多いです。ですが、最近ではインターネットによってイラスト投稿サイトや同人活動などが普及し、個人で作品を発表する場が増えています。そのため、出版社は新人発掘のために自分から声をかけるスカウト形式も出てきました。スマホで読めるデジタル漫画(Webマンガ)や企業紹介のツールとして漫画を使用するビジネスも増加気味で、以前よりも漫画家になる道には多様性が出て来たといえるでしょう。
どんな資格・スキルが必要?
日常の経験を作品に活かせることが漫画家の強み
漫画家になるために必要な資格はありません。作品が全てあり、新人でも大ヒットを生み出すことができる“夢のある世界”だと言えます。しかし、漫画の基礎知識やデッサン力、ペンテクニックや質感表現、効果線やスクリーントーン技術など、最低限の技術を身に付けておかなければ、頭の中にあるアイディアを的確に表現することはできません。漫画家としての技術を鍛えることと同時に、想像力や発想力を身に付けましょう。様々なことにチャレンジをして経験値を積み上げるのが重要。経験したことの全てを作品に活かすことができるのが、漫画家の強みだといえるでしょう。
この仕事に向いている人
- 絵を描くのが好きで、デッサン力にも自信がある人
- 日常の小さなことにも疑問をもち、自分なりの考え方や解釈ができる人
- 自分の頭の中にあるアイディアを具現化したい人
漫画家、マンガ家になるために「日本デザイン福祉専門学校」で学ぶ
キャラクターデザイン I
イラストやキャラクター制作の基本となる描写力を体系的に学び、具体的に描く作業を通して、基本となる描写力を身に付けます。
ストーリーテラー I
物語の作り方、テーマの作り方、キャラ設定、三幕構成や相関図等を用いた原案からシナリオ制作までの基礎を学び、オリジナルの物語を制作します。
漫画演習IX
ストーリー漫画やアニメーションの為のオリジナルプロット作りや演出方法を学びます。
造形基礎実習 VI(コミック描写2)
漫画や絵を描くための基本的ペンテクニック、質感表現、効果、スクリーントーンの技術などを学びます。また、白黒やグラデーション表現、構図の制作方法も習得します。
分野別総合実習
人物描写に欠かせない骨格・筋肉など身体を意識してクロッキー描写やデジタルでのキャラクター表現の可能性を探り、新たな表現方法に挑戦します。