将来の仕事
食品サンプルモデラー になりたい!
- 食品サンプルモデラーは、飲食店が提供する料理の“おいしそう!”を作り出す仕事です。
- 食品サンプルモデラーになるには、専門学校などで色彩や造形について学ぶことが求められます。
- 本物以上においしく見せるためには、合成樹脂や彩色のためのエアブラシの技術を思い通りに使えることが大切です。
どんな仕事?
“おいしそう!”を演出し、日本独自の文化をつくる
日本人が得意とする手先の器用さ、細部へのこだわりが色濃く表現される食品サンプルの世界。飲食店のショーケースで本物と見紛うばかりの存在感を示すばかりではなく、近年では海外からも「日本独自の食品サンプルはもはや芸術の域にある」と高い評価を受けています。そんな食品サンプルモデラーの主な仕事は、店ごとに違うメニューを忠実に再現するため、飲食店や食品メーカーから直接注文を受け、料理の模型を作ること。
つまり、すべてがカスタムオーダーというわけです。そこで求められるのは、お客様をたくさん店に呼び込むことのできる本物の料理以上の“おいしそう!”を演出することなのです。
どうすればなれる?
デザインの知識と技術を生かし、専門会社や外食企業で働く
食品サンプルモデラーの仕事の領域は、最近では飲食店のメニュー見本だけでなく、スマホケースやキーホルダー、ピアスや指輪といったアクセサリーなど、幅広くなっており、お土産や海外への輸出も含めて需要は拡大しています。そうしたことを背景に、最近では食品サンプルを製造する企業への人気も高まっています。
食品サンプルモデラーになるには、造形や色彩、デザインについて学べる美術大学や専門学校で知識と技術を習得することをおすすめします。
就職に際しては、食品サンプル製造会社の他にも、デザイン会社、最近では飲食店を運営する企業が食品サンプルモデラーを採用するケースもあります。
どんな資格・スキルが必要?
立体造形に彩色技術、なによりものづくりが好きであること
食品サンプルというと、かつては蝋から作られていました。現在では、その多くは合成樹脂から作られます。本物の食材から取った型に合成樹脂を流し込み、オーブンで焼き固め、エアブラシで彩色するという手法です。食品サンプルモデラーになるための特別な資格はありませんが、本物以上に“おいしい!”と感じてもらうためには、ひとつの“料理”として完成させるための盛り付けの技術が求められます。必要なスキルとしては、立体造形の技術、樹脂などの造形素材やエアブラシの扱いにも慣れておく必要があるでしょう。
ものづくりが好きで、細部にまでこだわりを持てる職人肌の人に向いている仕事です。
この仕事に向いている人
- 手先が器用で、細部にまでこだわりを持ってものづくりができる人
- “おいしそう!”を形にするために、食に興味のある人
- 立体造形技術や色彩センスを仕事で発揮したい人
食品サンプルモデラーになるために「日本デザイン福祉専門学校」で学ぶ
製菓デザイン学科 製菓デザインワーク
菓子のイメージをわかりやすく伝えるためにリアルに表現するテクニックを学びます。
製菓デザイン学科 製菓デザイン演習
制作行程も大切です。樹脂粘土で試行錯誤を繰り返しながら制作行程を考えます。
製菓デザイン学科 雑貨デザイン
菓子と関わるアクセサリーやステイショナリーなどの雑貨のデザインを学びます。