将来の仕事
絵本作家 になりたい!
- 絵本作家は、絵と言葉で子供たちの興味を引き、物語の世界に引き込むのが絵本作家の仕事です。
- 絵本作家になるには、出版社に持ち込むか、絵本のコンテストで入賞する流れが一般的です。
- 上手なデッサンというよりも、個性的でインパクトのある絵を描くスキルが求められています。
どんな仕事?
子供をワクワクさせて親子で受け継がれるようなロングセラーを
印象的な絵と言葉で子供たちの創造力を広げ、絵本の世界に引き込むのが絵本作家の仕事です。絵と言葉の両方を1人で制作する作家もいれば、何人かで協力する場合もあります。読者は子供が中心ですが、0~2歳を対象にした赤ちゃん絵本、2~4歳を対象にした幼児絵本、4~6歳を対象にしたストーリー絵本など、分類は細かくあります。最近では大人の絵本愛好家も増えており、オリジナリティやクオリティの高さが求められるようになってきました。作品のテーマや全体構造、キャラクター設定、セリフや言葉の配置などを編集者やデザイナーと打ち合わせをしながら制作していきます。絵本は一度ヒットすると長く読み継がれることが多く、なかには50年以上も愛読されるロングセラーもあります。親子で代々受け継がれるような一冊を生み出すことは、絵本作家冥利に尽きるというものでしょう。
どうすればなれる?
デビューへの第一歩は出版社との接点を持つこと
絵本作家になるには、絵本の企画や完成した絵本を出版社に持ち込んで認めてもらうか、絵本のコンテストに応募して、賞を取って作家デビューするという流れが一般的です。コンテストは各出版社が主催しているものが多く、どちらにしても出版社と接点を持つことが、デビューへの第一歩となります。絵本作家は日頃から絵に関わる仕事をしている人が多く、そういう人はイラストレーターやグラフィックデザイナーの業務をしながら絵の技術を磨いています。
どんな資格・スキルが必要?
子供たちの目を引くような個性的な絵を描く
絵本作家になるために必要な資格はありませんが、絵本には独創的やインパクトのある絵が欠かせません。上手なデッサンというよりも、個性的な絵が求められます。読者となる子供たちが、何を考えて、何を面白がるのかをつねに意識しましょう。昔の絵本製作はアナログ中心でしたが、現在はデジタルでの作業が求められる機会が増えています。IllustratorやPhotoshopなどのデジタルツールのスキルは役に立つでしょう。
この仕事に向いている人
- 絵本が好きで、子どもの頃によく読んでいたという人
- 子供たちの考えを理解していて、興味を引くものなどが分かる人。
- オリジナリティで溢れた、個性的な絵が描ける人
絵本作家になるために「日本デザイン福祉専門学校」で学ぶ
造形基礎実習 V
各種絵具や道具の基本的な使用方法と、表現方法を学びます。
イラストレーション演習IV (広告のイラストレーションと編集デザイン基礎)
広告制作の流れの中でどのようにイラストレーションが使われていくのか、広告媒体で展開するイラストレーションの制作と、編集、DTP オペレーションの基礎についてブックデザイン制作を通して学びます。
分野別総合実習I(シンボル・コミックイラスト)
シンボリックなアイコンから擬人化されたキャラクター、コミック、単純化、デフォルメされたイラストレーションの表現法を様々なグラフィックアイテム、メディアでの展開を考えながら実習制作していきます。